田植えはGW明けだったとのことですが、今の時期の作業を教えてください。

田んぼの周りの草刈りと、これから穂肥（ほごえ）という追肥の時期になっていきます。昨日ドローンを飛ばして生育診断を行ったばかりです。その生育診断に伴って、これから追肥をどうするか検討します。
７月下旬から８月にかけて穂が出始め、実りの秋となっていきますが、その間にカメムシやイノシシなどの対策を行っていきます。9月の下旬から10月の初旬にかけての収穫まで、ちょっと気の抜けない時期ですね。特に今の時期が幼穂形成期といって、小さな穂が稲の中で出来ています。この時期に低温に合うと、それが冷害となって収穫が減ってしまいます。なので低温が来ないように願うとともに、その対策を講じる時期ですね。

ドローンで生育状況を確認したということですが、今の状況はいかがでしょうか。

天候のほかに注意点はありますか？

低温の過湿気味の時期になると、今度はいもち病になってきます。それを日々観察しながら対処していくのが、これから大切なことです。一番はやっぱりその病気ですね。

「天のつぶ」は育てるうえでどんな品種か、特徴を教えてください。

南相馬市で採れるお米の、ほかの地域との違いを教えてください。

南相馬市は、沿岸部ということで夏はそんなに温度が上がらないんです。そのため、高温障害が出にくい地域になっています。ここ数年、温暖化の影響なのか日中35℃くらいになることはありますが、夕方になれば非常に涼しい風が吹いて、寒暖差が生まれるので、栄養が蓄積されます。そういう地域ですので、ここでは美味しいお米が育つと思っています。

「天のつぶ」を育てている想いと、お米を届けたい方へのメッセージをお願いします。

福島県南相馬市小高区―この場所は2011年に、20km圏内ということで一時期人が入ることが出来ない地域でした。しかし、今では検査体制が構築され、その安全性は保証されております。この福島県南相馬市という地域の美味しいお米を、ぜひお食べ下さい。そこで「うまいな」と思ったならば、一度この南相馬市を訪れてみてください。

福島や東北で、これから農業をやってみたいなと思っている方にもメッセージをお願いします。

農業は非常に魅力的な職業ではあります。しかしながら半面、天候に非常に左右されやすいところがあります。それもひとつの魅力として捉えながら、私は農業をやっています。農業をやってみたいと考えている方、まずは体験でやってみませんか。私のところでも受け入れていますし、今はそういった窓口を設けているところがいろいろあります。体験をすることで農業の素晴らしさを実感していただくとともに、この地域で農業をやって貰えれば、私たちは嬉しい限りです。
南相馬市は空気も水もきれいなところです。一緒に農業をやりましょう！

（株）飯崎生産組合　会社概要

会社概要

社名	株式会社飯崎生産組合
設立年月日	平成31年2月15日
業種	農業
資本金	1,200万円
構成員数	5名（令和3年現在）
所在地	福島県南相馬市小高区飯崎字西根田84番地
代表取締役	水谷　隆（みずがい　たかし）

直進アシスト田植機やドローンを活用したスマート農業を取り入れながら先進的な農業に取り組んでいます。

地域概要

福島県の浜通りに位置し、太平洋に面した地域です。
海からの影響により、気候が夏は冷涼、冬は温暖な地域です。

お問合せ先

株式会社飯崎生産組合の見学、就農等に関するお問合せは、下記までご連絡ください。
TEL:090-1497-3871（代表　水谷 隆）
（受付時間：8:30〜16:00 日曜、祝日を除く）